秋山仁のおもしろ数学発想法~高校入試の難問対策に役立つ
本のタイトルに「発想法」とあるとおり、初見の問題を解くときの頭の働かせ方について詳しく書かれている。
取り扱っている例題の多くは難関高校の入試問題。埼玉県の問題と傾向は違うものの、問題への着眼の仕方から解答を導き出すまでの過程が、マンガの対話形式であることも手伝って非常に分かりやすい。
対話を読んでいくと、例題の解き方が理解出来るだけでなく、以下のような発想のしかたも同時に学ぶことができる。目次から引用すると、
・規則性に着目する
・対称性を活用する
・場合分けをする
・逆向きにたどって考える
・極端な場合を考える
・絞り込んで考える
などどなっている。これらの考え方は中学受験や大学受験でも同じだと思う。
2分冊で、戦略編1が基本的発想法、戦略編2が応用的発想法となっているが、各章が独立しているので、どちらから読んでもどの章から読んでも問題ない。
今、手元に戦略編2しかないので正確ではないが、扱っている分野は、
・整数問題
・平面図形(証明が多い)・立体図形
・規則性の問題
などが中心で関数の問題は少ない。(戦略編1に関数があったらスミマセン)
[追記] その後、戦略編1が見つかり確認したところ、一次関数と二次関数あわせて図形との融合問題が4~5問ありました。お詫びして訂正致します。
立体の切断面などは公立入試のレベルを超えているものもあり、すべてを読む必要はないが、平面図形と規則性の問題の例題だけでも読む価値はあると思う。
秋山仁のおもしろ数学発想法 戦略編〈2〉―中学生から大人まで
- 作者: 秋山仁,門間明
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 1995/04
- メディア: 単行本
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