英語の指導のスタートは4品詞とその働きから
英語の指導の依頼を頂いたら学年を問わず、上のプリントから始めている。
まず名詞、動詞、形容詞、副詞の4品詞がどういうものか、初めは英文は使わず、日本語で理解してもらう。前置詞は名詞とセットで形容詞か副詞と考えてもらう。
そして、それぞれの品詞の働きを答えられるようにする。また、目的語になれる品詞は?というように逆もできるようにする。
小学生であっても自動詞と他動詞を始めから区別して教える。
これは薬袋善郎氏の基本からわかる英語リーディング教本を参考にしている。
日本語で品詞と働きが理解できたら次に英語の例文で説明する。
名詞を(まるかっこ)、形容詞を[かぎかっこ]、副詞を<やまかっこ>で囲み、動詞(述語動詞)には二重下線を引き、その下にS、Vi、Vt、O、Cを記入する。
これは、安河内哲也氏の英語長文レベル別問題集を参考にしている。
英語長文レベル別問題集 1超基礎編 (東進ブックス レベル別問題集シリーズ)
- 作者: 安河内哲也,大岩秀樹
- 出版社/メーカー: ナガセ
- 発売日: 2007/09/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 2人 クリック: 2回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
[かぎかっこ]は書くのに時間がかかるので、一番出番の少ない形容詞に変更している。
この方法で、下記2冊の例文全てに記号を振っていく。他にも接続詞や準動詞の記号の振り方もあるのだが、これは中2以降で順次教える。
スタートでつまずかない中学英語 (くもんのベイシックドリル)
- 出版社/メーカー: くもん出版
- 発売日: 2001/02/01
- メディア: 単行本
- 購入: 14人 クリック: 207回
- この商品を含むブログ (8件) を見る
文法よりも文型にこだわった教え方だといえる。
この方法で中1から指導していくと、中2で不定詞の3用法、動名詞の導入がやりやすい。
反面、リーディング教本ほど細かく品詞分解してしまうとかえって混乱するので、厳密さは多少犠牲にしても、英語がカタマリで捉えられるようにカッコの付け方には注意を払っている。
英語は塾講師時代未経験だったので、色々と失敗しながらこの方法を始めて5年近くが経過し、ようやく一定の手応えを感じている。
ただ、いまのやり方でベストだとは全く思っていない。
教科書の指導などと合わせた英語の指導法全体としてはまだまだな点が多くあり、今後も改善の努力を続けたい。
センター試験終了後の新しい試験のことも視野に入れないといけない。