蛍光マーカーの使い方あれこれ
教科書や参考書などに蛍光マーカーを引く場合、自分は以下の2つのやり方を使い分けている。
1つは、覚えたい用語や文そのものにマーカーを引くやり方、もう1つは、覚えたい部分の前後に引くやり方である。
前者はごく普通のやり方で、英語の長文中の未知の単語を覚えるときはこの方法で引いている。
始めから濃い色で塗ってしまうと、後から上塗りできなくなるので、薄い色から順番に塗っていく。
prudent people → prudent people → prudent people → prudent people
という感じで、覚えられないものはどんどん濃くなっていく。
(そんなに何度も塗る前にとっとと暗記しろ、とも思うが最近物覚えが悪くてなかなか難しい。)
これは速読英単語上級編の中に出てくる単語であるが、右ページの日本語訳にも同じ色で塗っておく。意味がわからない時、右ページのマーカーをちらっと見ることを許せば、音読しながら意味を把握することができる。
自転車の補助輪と同様、右ページを見ないでも音読しながら意味が取れるように訓練する。
上記とは反対の方法でマーキングしている人もいるようだ。つまり、1回目は同じくわからない単語にマークするが、2回目以降は覚えた単語の方にマーカーを重ね塗りしていくという方法。これだと、何度も正解した単語は真っ黒になって文字が見えにくくなっていき、覚えていない単語が黄色のマーカーのままで目立って見えてくるというものである。
この方法は紙面が真っ黒になってしまうので、家庭教師先に持ち込みにくいが、面白い方法かもしれない。自分は参考書が汚れるのが嫌いなのでやらないと思う。
(生徒には、参考書は汚してなんぼでしょ、と言っているけれども)
後者のやり方を説明していなかった。
逆転の発想というほど大した方法でもないのだが、覚えたい部分の前後をマーカーで目立たせるようにする。
「動名詞だけを目的語に取る動詞は、stop,enjoy,finish,mind,give upなどがある」
のような感じでマークする。
これで、参考書をパラパラめくっていくと黄色のマーカー部分だけが目に入ってくるので、一問一答のように確認ができる。
濃い緑色のチェックペンでマークするのが嫌いな人にオススメできる。
結局のところ、何度も見直したくなるようマークできるか、覚えているかどうかをチェックできるようにマークできるか、という点が重要なので色々と工夫して見ると良いと思う。
マーカーは下のものが、芯の先が最後まで固く発色も良いので気に入っている。
細い方はほとんど使ってないかな。
パイロットS3(0.4mm)が使いやすい
シャープペンシルはもっぱらこれを愛用している。価格も300円とリーズナブル。
お気に入りの0.4mmは透明レッドと透明ブラックの2色しかないのが残念だけど、0.4mmという太さがマイナーなので仕方ないか。
0.3mmや0.5mmであれば、色の選択肢が広がるのだが、自宅で使うにはどうしても0.4mmが良いのである。
昔は標準と言える0.5mmを使っていて、家庭教師先では今でも0.5mmを使っている。理由は、板書代わりとなるA4のコピー用紙で説明する時には、線が太い方が生徒にとって見やすいと思うから。
一方、このブログでも何度かアップしている手書きのメモの場合、0.5mm(濃さはB)で書いたものをスキャナで読むと字が潰れてしまって、ただでさえ下手な字が余計に読みにくくなってしまう。HBでは薄すぎて画像を補正しても読みにくい。
0.3mmは折れやすいので好みでなく、0.4mmのBにしたところちょうど良くなった。
手書きメモにアップしないものは自分がいちばん書きやすい0.4mmのHBを使っている。
「たかが0.1mmのこと、しかも300円のシャーペンにそんなにこだわってどうすんの?」
といわれそうだが、実際に使ってみるとかなり違うのである。
0.4mmは芯の直径だから、0.5mmの4/5倍だけど、断面積の比は二乗の比で16/25倍となる。0.3mmでは9/25倍と4割にも満たなくなる。(相似比と面積比の関係)
これより、0.4mmでも0.5mmの64%になるからだいぶ細くなった感じがする。
このシリーズのよさは鉛筆の持ち方が正しくないとよくわからないかもしれない。
鉛筆の持ち方がおかしい生徒には、「こういうふうに正しく持ったほうがカッコイイし、速く書けるし、疲れないでしょ」と雑談レベルで話すようにしている。
そのあたりのお話はまたの機会に。
0.4mmの新色、パイロットさん出してくれないかなあ。(透明グリーンか透明イエローを勝手に希望)
中学生から大学受験まで使える紙の英和辞典「ライトハウス英和辞典」
英和辞典といえば、中学生向けではジュニア・アンカー英和辞典、高校生向けでは、
ジーニアス英和辞典が推奨されることが多い。もっとも、高校生の場合はジーニアスが入っている電子辞書が学校で指定されることが多い。
ただ、自分は英語を指導することになった場合、ライトハウス英和辞典を生徒に奨めている。
自分自身はまずライトハウスを引いた後、紙のジーニアスかウィズダムのアプリでも確認するようにしている。
ライトハウスは第6版が最新だが、個人的には 第4版が一番見やすいと思う。
(自分が使い慣れているので、そう感じるのも当然かもしれないけど)
黒とピンクの2色刷りで、初めのうちは「ピンクがキツイかな」と感じたが慣れたらとても見やすい。
中学校で習う単語はピンクで大きく表示されているので、中学生でも使えるとおもう。
自分の指導では文法より前に第3文型までを徹底的に理解してもらうので、この辞書との相性が良い。
動詞の文型表示がとても分かりやすい。
I saw her walking alone along the street<V+O+C(現分)>
という具合に表示されている。
形容詞は、主に補語Cで使うものには「述語」、主に名詞修飾で使うものには「限定」といった表示があって分かりやすい。
そこでこの第4版の中古でいい状態のものを普段から集めていて、生徒に渡すようにしている。大学受験までずっと使えるのがよい。
高校生には、全く未知の難しい単語を引くのは電子辞書でも良いが、
「知っている単語ほど、紙の辞書を引いて、語法の説明を読め」
と口うるさく言っている。電子辞書で語法の説明を読むことはしなさそうだから。
それでも、生徒の辞書はきれいなままであるのが悲しい。
辞書は使い込むと、1枚1枚が簡単にめくれるようになり、そこまで行けば引くのが苦でなくなる。生徒の辞書をその状態にするのが、ひとつの目標である。
ちなみに、ライトハウスは初版も持っている。こちらは黒一色だが、サイズが中学生用の辞書より少し大きいくらいで、手の小さな私でも片手でめくることができる。
新語は増やさなくてもいいので、ライトハウス初版並の手のひらサイズの大学受験用英和辞典が色々出てきてくれるとありがたい。