東日本大震災・原発事故の後、テレビを見るのをやめた。
あの日から今日で4年。被災した方々に比べたら、自分と家族は全く影響を受けなかったに等しい。やらなくてもよかった計画停電に振り回されて迷惑したくらいである。
それからというもの、政治やマスコミを全く信用できなくなり、テレビもほとんど見なくなった。AKB48の名前と顔は1人も一致しない。テレビを見ないことで、家庭教師の指導上困ったことはない。たまに雑談で、生徒からテレビのことを教えてもらえば十分会話になる。余談だが、今の小学生はテレビよりYouTubeのほうがよく見ているようだ。
あれから4年も経ったのに、地震のことも原発のことも今だによく分からない。自分の不勉強は認めるが、少なくともテレビをやめたせいではないと思う。
代わりにネットから情報を集めることが多くなった。ネットもテレビと同じで何でも鵜呑みにしたら危険なことはいうまでもない。ただ、テレビと違って今のところ自由にものを書けるから、真実であろう事実を知ることができる可能性は大きいと思う。
自分も震災・事故後、色々と情報を集めたはいいけど、自分なりに整理して考えたり、実際に行動を起こしていないため、結局何が起きているのかよく分からないという状態になっているのだと思う。評論家・批評家のようになってしまい、当事者意識を失ってしまっているのかもしれない。唯一の行動が選挙での投票くらいである。
ただ、今後5年先、10年先のことを考えるとどうしても悲観的になる。
今後予想されている大地震、原発事故の影響の表面化、戦争経済(経済戦争ではない)、この3つをどう考えたらよいのか。
これらの影響を最も受けるのは、今教えている生徒たちの世代である。
大地震は自然現象(と思いたい)、原発は事後処理と復興、戦争経済は世の中の仕組み、と問題の性格が違うので、十把一絡げにすることはできないが、まずは、自分たちの世代がテレビなどの報道だけで物事を判断するのをやめ、複合的な情報から自分で考えた内容を子どもたちの世代に伝えていかなければならないと思う。
そのような活動をブログやSNSで情報発信されている方も多い。
数学や英語など受験勉強を教えてばかりでいいのか、自分もと思うことがあるが、結局はサッカー選手が、「自分はサッカーでしか被災した方々を励せない」と言うのと同様、「数学や英語を通して生徒に学習の大切さ、楽しさを教えることしかできない」という結論に至るのである。
そして、ふとこのままでいいのか、と思って堂々めぐりになってしまう。
こうした内容はこのブログにはそぐわないので、後で削除したくなるかもしれない。