高校物理の公式導出が学べる参考書(物理基礎早わかり一問一答)
高校の物理は公式を覚えて、それを当てはめて解くというやり方では全くできるようにならない科目です。数学の場合には公式を覚えて代入するだけの問題というものもありますが、物理は現象をイメージした上で、式を自分で立てられるようにする必要があります。
物理現象のイメージを分かりやすく説明した参考書は有名なものが数多く出版されていますので、ここでは、少し変わった物理の一問一答の問題集を紹介します。
それが、「物理基礎 早わかり一問一答(中経出版)」と 「物理 早わかり一問一答(中経出版)」です。
特長
- 一問一答形式でありながら、用語の定義と公式の導出問題が数多く掲載されている。例えば、「変位とは何か」だけで2ページ6題を使って説明されている。
- 駿台の先生が書かれているので、生徒の間違えやすいポイントが吹き出しでコメントされている。
- 微積での説明より図やグラフでの説明に重きをおきつつ、単振動や電磁誘導などでは、「数Ⅲを学習した人向け」と言って微積での導出も一部されている。
- 物理基礎と物理で分冊になっているので、学校の進度に合わせて学習を進めやすい。
- Kindle版もあり、スマートフォンなどでいつでも公式の導出が確認できる。
イマイチな点
- 講義系参考書のように詳しく解説されているわけではない。
- 物理基礎でもベクトルを用いて説明しているので、初学者には難しい箇所もある。
この参考書がオススメなひと
一つの分野(例えば力学)を一通り学習した人が、知識を整理するのに適しています。今まで、公式の導出を問題形式で解いてみたい場合には、「体系物理(教学社)」を使っていたのですが、難しい問題の解説が少なく挫折しやすい、という問題がありました。その点、この早わかりは一問一答なのに、かゆいところに手が届いていて、自学自習にも向いていると思います。
以上、ご参考になれば幸いです。
高校受験の基礎固めに最適!(とってもやさしい社会)
埼玉県公立高校入試の社会の勉強で最も大切なことは、教科書を隅々まで学習することです。ですが、社会がよほど好きな人でないと地理・歴史・公民の3冊の内容をすべて把握することは難しいと思います。
とってもやさしい社会(中学歴史・中学地理・中学公民)は、教科書をざっくり読んだあとに知識を整理・暗記するのに適しています。
実際の指導でもこれらの教材を使用しています。
地理・歴史・公民が1冊にまとまっている受験用の問題集ですと、問題が少なすぎて知識が網羅出来ないですし、かと言って3冊に分かれている教材は、細かい用語の知識を問う問題が多すぎるように感じます。
本シリーズは3分冊ではありますが細かすぎることはなく、入試で問われる重要事項をうまく整理してあると思います。
特長
- 1単元4ページ構成でレイアウトが見やすい。
- 地理なら地図、歴史なら年表、公民なら図解をメインにして知識が整理されている。重要用語は赤シートで暗記できる。
- 「つながるキーワード」で、単発の暗記にならないように工夫されている。
- 「Q&Aコーナー」「知っているといい話」のコーナーから、埼玉県の入試でよく出題されている。「太閤検地は何のために行われたの?」など
- 問題の答えがすぐ右ページにあり、答え合わせがしやすい。
イマイチな点
- 教科書の太字の用語でも抜けているものがある。←紙面にゆとりがあるので自分で書き込んでいくことができ、かえっていい感じになる(プラス思考)
- 問題が少ないので、定期テスト対策には物足りない。←社会な苦手な生徒が最低限の知識を覚えるのには良い
類書で人気のある「中学歴史をひとつひとつわかりやすく」よりも情報量が多く、公立高校の入試の基礎固めには十分だと思います。
以上、ご参考になれば幸いです。